「アキラとあきら」を読みました。
池井戸潤「アキラとあきら」を読みました。
WOWOWでドラマ化されることもあり、とても売れているようです。
もともと池井戸潤作品は大好きなのですが、その中でもこの作品、かなり面白いと思います。
伊豆から始まる話ですが、何年か前は良く伊豆に行く機会もあったので、このあたりの風景も想像がつきます。
池井戸作品では珍しい「主人公が二人」というのも新鮮でした。
といってもこの作品、書かれたのはずいぶん前。
建設会社の「談合」を題材に書き、吉川英治文学新人賞をとった「鉄の骨」や、直木賞をとった「下町ロケット」よりも前に書かれた、幻の作品といってもよいようなものだったようです。
余談ですが、「鉄の骨」を読んだとき、私はゼネコンの営業マンとして日々を送っていたわけで、その当時、全く同じではないけれど少なからず自分の経験と重ねて読んだことを思い出します。
お勧めの一冊です。