3メーカー、4車種乗り比べ!
先日、トヨタYARIS、ホンダFITとFREED、MAZDA2に試乗する機会がありました。
小さい車が欲しいという人に同行させていただき、自分も試乗のハンドルを握らせていただきました。すべてハイブリッドではなくガソリン車。
もともとあまりこのサイズの車に乗ったことがなかったので、すごく楽しみにしながら各ディーラーをまわりました。
価格も同じくらいのグレード。そう大きな差はないだろうと思っていましたが、乗り比べてみると意外なほど大きな差がありました。
トヨタYARIS
最初はYARIS。
もともと試乗を予約してあったので、朝10時の開店と同時にお店へ。
最初に驚いたのはお客さんの数。決して安くはない自動車ですが、開店と同時に結構な数のお客さんが来店しています。ディーラーの人に聞くと4月5月はコロナの影響で来店者数も少なかったが、ここへきて客足は伸びている、とのこと。
さて、早速試乗です。
乗り込んでエンジンをかけると…結構大きな音がします。
さらに、走り始めると普通の街中で4、50㎞/h程度のスピードにもかかわらずかなり大きなロードノイズが聞こえます。
そんなに荒れた路面でもないのですがサスペンションも硬めにセッティングされているのか振動も結構拾います。
このクラスの車はこんな感じなのかな、と思いながらYARISの試乗を終えました。
ホンダFIT
次に向かったのはホンダ。
まず、FITに乗り込みます。
同じくガソリンエンジン車なのに、あれ?あまり音は聞こえません。走り始めてもあまり音が気になりません。振動もYARISに比べると驚くほど少ない。
さっきのYARISが不良品だったんじゃないかと思うほど静かです。
さらに、FITの運転席に座って驚いたのは視野の広さ。運転席前のメーター類などは低めのところにセットされ、ダッシュボードは真っ平。
メーター類に視線を落とす必要があるのが少し気になりますが、この視野の広さは安全性につながると思います。
スタイルは地味ですが、使い勝手は良さそうです。
ホンダFREED
ホンダではもう一つFREEDにも試乗。
乗り心地はFITとあまり変わらず、静かで快適です。
荷室が大きいので、車いすの人を乗せるときなどは車いすも容易に積み込めます。特別仕様で車いすごと乗れるようなものもあるようです。
スライドドアは便利です。狭いところでも開け閉めができますし、大きく開くので乗り降りもスムーズそうです。
FITに比べるとそこそこ価格差がありますが、家族4人で乗るには良い車だと感じます。
マツダMAZDA2
最後にマツダのMAZDA2に試乗しました。
乗り込んでみて、まず感じたのは内装の質感の高さ。以前フォルクスワーゲンGOLFなどに乗せていただいた際に感じたのも内装の質感の日本車との違いでした。小さい車でもしっかり作ってある感じ。決してチープに感じず高級感を感じました。そんな質感に近い感覚。
走りだすとシートポジションもしっかり決まって安心して運転できるように感じます。ハンドルもきびきびしていて小気味良い走り。ほかの2台よりもスポーティーな味付けのように感じました。
試乗のインプレッションと安全性能が決め手になり、今回の購入希望者にはMAZDA2をお勧めし、購入することになりました。
まとめ
今回試乗するまで、僕にはトヨタ・日産に比べマツダは「ひとランク下」という先入観がありました。
しかし実際に乗ってみると全然そんなことはない。むしろ、トヨタは殿様商売のように、車の質感や性能はそこそこでもネームバリューで売れる、と感じているのではないかと思うほど差を感じました。
僕自身の愛車は8年前の日産エクストレイル。今のモデルのフルモデルチェンジ前の車ですが、角ばった形が気に入って購入しました。
車を買うとき、スタイルで選ぶ方は多いのではないでしょうか。
今回、先入観なしに3つのメーカーの車を乗り比べ、思いのほか差があることを感じました。
スタイルで選ぶことを否定するわけではありませんが、実際に試乗して比べてみるのは大切なことだと改めて感じる機会になりました。