相続の基本(相続対策と相続税対策の違い)

マイベストプロへの記事投稿はまだですが、以前に「シリーズ化する」と話していた「相続の基本」シリーズ(まだ1本しか書いてませんが)の2本目のテーマは「相続対策と相続税対策の違い」です。
相続対策をお手伝いしているという話をすると「うちはそんなに資産は無いから」という答えが返ってくることが多いです。
でも、資産が多いかどうかと相続対策の必要性は違います。
さらにいうならば、ほとんど方に「相続対策」は必要です。
相続対策というのは広くとらえるならば「円滑に次世代に資産を継承するための対策」と定義できます。
資産の内訳や、相続人それぞれの事情、被相続人(亡くなられる方)の思いなど、背景は十人十色。
どのように分割するのが、残される人にとって幸せなのか、という観点も必要になります。
「お金の問題」だけでなく「気持ちの問題」もそこでは重要な要素になります。
特に不動産は分けにくい財産といわれています。
遺言書もなく、相続人間で分け方がなかなか決まらず、結局不動産も共有で相続するという結果になることもありますが、専門家としては不動産の共有での相続はほとんどの場合お勧めしません。
その後、売却したり活用したりするときに共有者全員の同意が必要になるため、その後の活用方法に悪い影響が出ると考えられるからです。
まず、相続対策のはじめの一歩は「自分自身の資産の把握」。
もちろん、生活していくうちに資産の構成も変わるでしょう。
まずはある時点での資産構成を把握し、必要に応じて見直すべきだと思います。
作成方法は自由です。パソコンが打てる方ならエクセルやワードで作成してもよいでしょうし、手書きでもよいでしょう。
(定期的に見直すときは適宜更新できるパソコンの文書のほうが便利だと思います)
次のステップはまた次回。