menu menu2

24時間web予約

お電話でのご予約03-6421-8673

初回個別相談
Webご予約フォーム >
池上線1日乗り放題の日 池上線1日乗り放題の日
池上線1日乗り放題の日

池上線1日乗り放題の日

ブログ 2017.10.10

昨日、池上線は私鉄では珍しい試みとなる「無料乗り放題の日」でした。

池上線の知名度を上げようという今回のイベント、沿線各駅ではいろいろ盛り上がったようです。(故あって、昨日は地元におりませんでしたが…)

今回のイベント、東急電鉄としては「地域の活性化」を目的に行ったとのこと。沿線の戸越銀座や洗足池、池上本門寺周辺などでは様々なコラボイベントを独自に行っていた様子。ツイッターなどではあちらこちらで関連のつぶやきもありました。

駅や主要観光地はものすごい数の人が訪れたようで、ホームがごった返している様子の写真なども多数ありました。

もともと池上線は1922年(大正11年)年に池上本門寺に参拝客を送るために作られた路線であり、蒲田-池上間しかなかったそうです。その6年後には五反田まで開通。その4年後には五反田駅に5階建てのターミナルビルが作られました。(東急電鉄HPより)

池上線は当初、五反田から山手線を超える延伸計画があったほか、現在の雪が谷大塚駅付近から支線が分岐し、奥沢方面へ延びていました。この新奥沢線は現在の中央線国分寺方面への延伸構想があったとのことです。

この当時まで、池上線は「池上電気鉄道」が運営していましたが、1934年に後の東急電鉄となる目黒蒲田電鉄に買収され、延伸計画もなくなったそうです。目黒蒲田電鉄は、池上電気鉄道が広がることでエリアが被ることなどを理由に買収したということのようです。ほどなく、新奥沢線も「不採算路線」として廃止になりました。(ウィキペディアより)

さて、そんな池上線ですが、3両編成、急行・特急はない(追い越しができる駅はない)、途中で交わるのは大井町線のみ、相互乗り入れもない、路線が通過するのはほとんど住宅街、と最近の都市部の私鉄では珍しい存在になっているのではないでしょうか。

以前、多摩川線が目蒲線の一部だったときには目黒まで同じ車両が行っていましたが、目蒲線が目黒線と多摩川線に分かれて以来、多摩川線とは蒲田駅で一緒になり、同じ3両編成の車両を融通しています。

そんな池上線が行った今回のイベント、もっと池上線の認知度を高め、沿線を活性化しようという目的に行われたものですが、背景には池上線沿線の現状に対する池上線、あるいは東急電鉄、沿線の大田区、品川区が持つ「危機感」があると思います。

大田区のちょうど真ん中あたりにある蒲田。京浜東北線とその800mほど東側を京浜急行線が南北に通ります。その東側は羽田空港と旧来の京浜工業地帯の工場エリアが中心になります。蒲田より西側は多摩川沿いの一部のエリアを除いて住宅街が中心となります。

都内でもこのあたりは比較的古くから良好な住宅街が広がるエリアです。古くといっても池上線が通った頃はまだ環状8号線もなく、中原街道などがあったものの今のように車の往来が激しいわけはありません(池上線は環状8号線と中原街道にほぼ並行して走っています)。東急電鉄などを中心に周辺エリアの開発を進めてきたところがあったおかげで栄えてきたエリアといえると思います。

田園調布などの高級住宅街はもちろんですが、池上線沿線の大田区内(池上線は旗の台~長原間の環状7号線を境に五反田川が品川区、蒲田川が大田区)でも上池台、雪谷、久が原、千鳥、池上など住宅地として整備されたエリアが多く存在します。それらのエリアは高齢化が徐々に進み、このままでは活性化が滞る懸念があり、今後の人口流入に期待するところでもあります。

しかしながら都心にアクセスのよい住宅地は土地代も高く、なかなか若者には手が出ません。また、核家族化が進行する今の世の中では相続発生を機に空き家になってしまう家も少なくないと考えられます。

今後、池上線沿線が発展していくためには沿線の活性化とそのための魅力アップが欠かせないといえます。

昨日の池上線乗り放題イベントに先立ち、こんなサイトが立ち上がっています。
「生活名所 池上線」https://seikatsumeisho.com/

紹介されているのは主に地元の生活に密接にかかわる様々な施設や店、サービスなど。

池上線沿線には低層の住宅専用地域が多く、マンションなど大規模な住宅施設が立つエリアではありません。
むしろ、ご近所づきあいを大切にする昔ながらの東京の雰囲気を今も色濃く残すエリアであることがこのサイトからも伝わるのではないでしょうか。

子供たちを住民たちがみんなの温かい目で見守り、優しさにあふれた町や人がこのエリアを支え続けているといえます。

私も、このエリアに40年以上住む者として、また、不動産に関係する仕事に携わるものとして、この地域の良さをもっと多くに人に知ってもらうとともに、この地域に住む人の「居心地の良さ」を支え、維持するためのお役にたちたいと思います。

この先、20年後も、30年後も、50年後もこの場所が同じようにあたたかい場所であり続けてほしいと思います。

< ブログ一覧に戻る

まずは60分3,000円(税抜)の初回個別相談から
不動産の取得・売却・住み替え、家計の見直し、もめないための相続対策など幅広いご相談にご対応致します!

お電話でのご予約03-6421-8673